アートを通して子どもたちの夢を育み続けて40年  1,000人もの子どもたちが巣立った美術教室
アトリエ谷口 代表 谷口陽子

アトリエ谷口 代表 谷口陽子

新築だった常盤平市民センターに集まる子どもたち。それがアトリエのスタート

ベッドタウンとして常盤平が急成長を遂げようとしていた40年前、子ども達がアートに触れる事ができる場所を創りたいとの思いで美術教室を開いた谷口さん。きっかけは、多摩美術大学時代。先生の誘いで、神田のYMCAデザイン研究所で子どもたちに絵を教えたことが、転機になった。「子ども達の発想や吸収力に、とても驚いたし、刺激を受けたんです」。そして松戸に住まいを移してすぐ、建設されたばかりの常盤平市民センターを予約し、美術教室オープンのビラをまいた。「この教室が、常盤平市民センターの利用者第1号なんですよ(笑)」。集まった生徒は16人。谷口さんのスクールは、こうしてスタートを切った。

画家であり父の永松健夫に受けた影響

「黄金バット」。昭和30年代以前生まれの方ならご存知だろう。戦後の高度経済成長の時代、父親が描くヒーローに日本中が熱狂した。紙芝居作家に始まり挿し絵画家として知られた永松氏。ヒット作を世に出す父が谷口さんに与えた影響は、とても大きい。「気がつけば、絵を描く事が大好きでした。自分の作品を作るときに父を意識したことは無いんですが、やっぱり影響は強く受けてるんですよね」。

松戸はとても文化の香りが高い街 だからこそ私の活動は続けていける

「常盤平がとても賑やかだった昭和50年代には、130名近い子どもが通っていたんですよ」。実は記者も、子供の頃に通っていた1人。「土曜日の市民センターには、本当に大勢の友達が集まっていました。夏はキャンプ場で合宿。みんなで自然に触れながら絵を描いて、虫取りや川遊びも。若かったからできたんですね(笑)」振り返ってみれば、巣立った生徒はおよそ1,000人にものぼり、10月13、14日には教室開校40周年を記念した展覧会も開催した。
今年で40周年を迎え、現在は常盤平双葉町の自宅をメインに展開するアトリエ谷口には、今も多くの子ども達や一般の生徒さんが通う。活動を長く続けてこられたのは、周囲に美術や文化を大切にする人が多いからだと、谷口さんは言う。そして、そのような市民が、文化都市としての松戸を支えているのだとも。「戦後の発展で、松戸市には、感性豊かで美意識の高い人たちもとても増え、素晴らしい街になりました。だから私は松戸が大好きだし、これからもアートを通して松戸の子ども達を支えていきたいんです」と谷口さんは語ってくれた。


谷口陽子

昭和24年 東京生れ。アトリエ谷口 代表。
多摩美術大学に進み、以後、創作活動を続ける。全日本児童画協会に所属し(元職)、展覧会の企画運営など子ども達の創作環境向上に努める。現在も、教室運営の傍ら、クラスレクや講演会など市内小中学校との交流も行い幅広く芸術教育に携わっている。

アトリエ谷口

松戸市常盤平双葉町2-9 GoogleMap
TEL. 047-386-3419
無料体験も受付てくれます。お電話でお申込ください。
http://aterlier-taniguchi.webnode.jp

アトリエ谷口
10月の展覧会。現在も精力的に創作活動を続けています

アトリエ谷口
展覧会では成人の生徒さんの作品も多数出展されました

アトリエ谷口
アトリエに通う子ども達。みんな陽子先生が大好き!

コメントを残す