松戸運動公園野球場や聖徳学園のグラウンドに響く、子どもたちの元気な声。下は幼稚園児から上は中学生まで、幅広い年齢層の子どもたちがプレーしています。一見、地元の野球チームかと思えますが、でも少し違います。ここ青山ベースボールアカデミー(以下、ABA)のコーチ陣は、野球が大好きな子ども達のために力を注ぐ、子どもが大好きなプロ野球選手OBたち!『本物の指導』を通して『本物の野球』に触れてもらいたい。そしてもっともっと野球を好きになって欲しい。そのような理想をもって野球スクールを立ち上げた、同アカデミー代表の中澤雅彦さんにお話を聞きました。
(聞き手:本紙代表 みのわ信矢)
『本物の指導』で引き出される子どもたちの無限の可能性
スタートから5年目をむかえるABAは、地元の野球チームではありません。ここでは、週末はそれぞれのチームでプレーする子どもたちが一堂に会して、個人個人の技術と心の向上のために練習をしています。そういえばよく考えてみると、少年野球チームはたくさんあっても、技術をしっかり学べる「野球スクール」って無いものですね。「各地で、お父さんコーチが一生懸命に少年野球を支えています。それはとてもいい事です」と語る中澤さんも、かつては甲子園を目指した野球少年。息子さんが小学生の頃に所属していたチームでは監督まで務めました。でも一方で、お父さんコーチの限界も感じると言います。「今でも、怒鳴ったり、思い込みだけで根拠の無い練習をさせてしまう指導者がいます。けれど、プロの世界にまで到達した人の指導には、素人には及ばない、深い知識と説得力があります。そして、それは子ども達の心に大きく響いていくんです」。そう感じた中澤さんは、6年前、子ども達が「本物の野球」に身近に触れる環境づくりを目指して活動をスタート。それ以来、コツコツと地道に協力を呼びかけた中澤さん。そのひたむきな姿に打たれた元プロ野球選手の協力も取り付け、今では松戸市で2ヶ所、東京・神奈川を含む4ヶ所で野球スクール「青山ベースボールアカデミー」を開催。既に300名を超える子ども達が入門しています(卒団生含む)。
うまい子をつくるだけのエリート養成所ではありません。
心からの野球好きがたくさん育ってくれることが願いです。
ABAの練習には、平日にもかかわらず、送迎のお母さんに混じって、市内の各チームの指導者も訪れ見学しています。お父さん世代にとっては超スター・プレイヤーである元ジャイアンツの屋鋪選手らの行う指導に、大勢のお父さんコーチもスタンドから聞き入ります。「プロの指導法や野球論を、地域の指導者にも感じてもらうことは、私たちとしても大歓迎です。ABAを通して、地域の指導技術の向上につながるのであれば、こんなに有意義なことはありません」と、中澤代表の考え方はとてもオープン。「目的は、野球少年に、もっともっと野球を好きになってもらうこと。野球の素晴らしさを、もっと感じてもらうことなのです。私たちは、そのための努力と協力は惜しみません」。そう話す中澤さんの夢は、少年野球専用の全天候型球場を全国各地につくること。
青山ベースボールアカデミー(ABA)
松戸スクール(毎週水曜日) 場所:松戸市運動公園 野球場
松戸聖徳スクール(毎週金曜日) 場所:聖徳大学附属中学校高等学校グラウンド
江戸川スクール(毎週月曜日) 場所:江戸川区内(篠崎地区)グラウンド
川崎・大田スクール(毎週木曜日) 場所:多摩川ガス橋専用グラウンド
費用:入会金8,000円
月会費:幼児クラス6,000円 小学生クラス8,000円 中学生以上10,000円
問合せ:03-6804-1281
http://aoyama-ba.com
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